
農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
産地として品質に誇りを持つ
いちじく部会所属 林 初雄さん
特別なことはしない
勤めていた会社を退職し、農業を始めて23年。初雄さんは現在、およそ26アールのハウスでイチジクを栽培しています。栽培を始めた当初、ハウス栽培なら暖房による温度管理ができ、雨風も防げることから、天候などの影響が少ないと思っていたそうです。しかし、色づきや大きさ、ハトメと呼ばれる果頂部の割れの具合など、バランス良い高品質なイチジクを栽培するためには、天候や気温、土壌の影響を大きく受けるため、毎年状況に合わせた栽培方法が求められます。ただ、特別なことをするわけではなく、営農指導員の情報を頼りに消毒や施肥を行うことで、病害虫の被害も少なく、品質の良いイチジクが収穫できるそうです。「これまでの経験でわかることもあるが、凡事徹底することが大切」と話します。
とてもデリケートな果実
イチジクは果実も樹もとてもデリケートです。主枝から伸びた枝を紐で吊り、最下段から実が付いていきます。毎年適切な枝を選ばないと実が順番に付かない時があります。かつては、実が付くかどうかが心配で一日中考えていたこともあったそうです。収穫の際も一つ一つ手で固さを判断し、色づきやハトメを確認して収穫します。こうした気配りの積み重ねが品質の維持につながっています。初雄さんは3月頃から10月頃まではほぼ毎日、朝から収穫を行い、出荷します。収穫がひと段落した後、旅行に行くことを毎年の楽しみにしています。
そんな初雄さんは「意欲を持って取り組めば結果としてついてくる。産地として品質に誇りを持ち、高品質なイチジクを出荷したい」と話してくれました。

部会とともに
青果課 いちじく部会担当
宮﨑 慎也さん
お互いの印象は?
林さん:指導員になる前から面識がありますが、元気な職員の印象があります。
宮﨑さん:栽培が丁寧で何事もきっちりとされている印象です。
あなたにとってどんな存在ですか?
林さん:病気など困ったらすぐに連絡して見てもらいます。自身で判断せず、指導員の情報に全幅の信頼をおいています。
宮﨑さん:やるべきこと、やらないといけないことをきちっとされる方なので、いつも学ばせていただくことが多いです。
相手の方にメッセージをどうぞ
林さん:今後も自己研鑽を続けていただき、部会一丸となって品質が維持できるような指導をお願いします!
宮﨑さん:日々、現場を通じて勉強させてもらっています。何か異変に感じることや困ったことがあれば連絡をお願いします。

林さんが所属している
いちじく部会
部会員数 | 48名 |
栽培面積 | 7.5ha |
販売数量 | 47万パック |
販売金額 | 2.2億円 |
いちじく部会にはハウス栽培と露地栽培の生産者が所属しています。部会では厳格な出荷基準を設けており、出荷時には職員も検品を行います。これにより、市場からの評価が高い高品質なイチジクの出荷につながっています。



自然の造形美
人生を共にした
盆栽が並ぶ庭
人生を共にした
盆栽が並ぶ庭
倉橋 實さん

重厚感のある黒松や鮮やかな緑が映える五葉松など数多くの盆栽が實さんの庭に並んでいます。相幹と呼ばれる幹を分けた形や文人と呼ばれる一本木など樹形も様々です。
20代の頃、職場の先輩が昼休憩の時に手入れしていたのを見て、「いいものだな」と思い、2、3鉢を育ててみることにしました。それから60年余り、手入れを続けています。当時から育てている樹も何本か残っているそうです。
盆栽は根元から最初の枝までを「立ち上がり」と呼び、輪郭を作ります。本来、樹は天に向かって伸びていくものですが、芽摘みと呼ばれる作業を行い、イメージに沿った成長をさせていきます。2段、3段と芽摘みを段で行うことで、枝が垂れているような形も造ることができます。しかし、樹の皮に表れる「肌」と呼ばれるものは、狙って生み出すものではなく、経年と樹本来の魅力による自然の造形美です。肌の厚さや荒れなどでどれだけ育てられたかの古さもわかるそうです。
實さんは、7月が「勝負の月」と話し、芽摘みや水やりを毎日行います。この時期の手入れで1年間の出来が決まるそうです。今年5月に行われた品評会では最高位の愛知県知事賞を受賞しました。
そんな實さんは「松の魅力は一年中、青いところにあると思う。好きな松を手入れするのは楽しい」と笑顔を見せてくれました。

農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
産地として品質に誇りを持つ
いちじく部会所属 林 初雄さん
特別なことはしない
勤めていた会社を退職し、農業を始めて23年。初雄さんは現在、およそ26アールのハウスでイチジクを栽培しています。栽培を始めた当初、ハウス栽培なら暖房による温度管理ができ、雨風も防げることから、天候などの影響が少ないと思っていたそうです。しかし、色づきや大きさ、ハトメと呼ばれる果頂部の割れの具合など、バランス良い高品質なイチジクを栽培するためには、天候や気温、土壌の影響を大きく受けるため、毎年状況に合わせた栽培方法が求められます。ただ、特別なことをするわけではなく、営農指導員の情報を頼りに消毒や施肥を行うことで、病害虫の被害も少なく、品質の良いイチジクが収穫できるそうです。「これまでの経験でわかることもあるが、凡事徹底することが大切」と話します。
とてもデリケートな果実
イチジクは果実も樹もとてもデリケートです。主枝から伸びた枝を紐で吊り、最下段から実が付いていきます。毎年適切な枝を選ばないと実が順番に付かない時があります。かつては、実が付くかどうかが心配で一日中考えていたこともあったそうです。収穫の際も一つ一つ手で固さを判断し、色づきやハトメを確認して収穫します。こうした気配りの積み重ねが品質の維持につながっています。初雄さんは3月頃から10月頃まではほぼ毎日、朝から収穫を行い、出荷します。収穫がひと段落した後、旅行に行くことを毎年の楽しみにしています。
そんな初雄さんは「意欲を持って取り組めば結果としてついてくる。産地として品質に誇りを持ち、高品質なイチジクを出荷したい」と話してくれました。

部会とともに
青果課 いちじく部会担当
宮﨑 慎也さん
お互いの印象は?
林さん:指導員になる前から面識がありますが、元気な職員の印象があります。
宮﨑さん:栽培が丁寧で何事もきっちりとされている印象です。
あなたにとってどんな存在ですか?
林さん:病気など困ったらすぐに連絡して見てもらいます。自身で判断せず、指導員の情報に全幅の信頼をおいています。
宮﨑さん:やるべきこと、やらないといけないことをきちっとされる方なので、いつも学ばせていただくことが多いです。
相手の方にメッセージをどうぞ
林さん:今後も自己研鑽を続けていただき、部会一丸となって品質が維持できるような指導をお願いします!
宮﨑さん:日々、現場を通じて勉強させてもらっています。何か異変に感じることや困ったことがあれば連絡をお願いします。

林さんが所属している
いちじく部会
部会員数 | 48名 |
栽培面積 | 7.5ha |
販売数量 | 47万パック |
販売金額 | 2.2億円 |
いちじく部会にはハウス栽培と露地栽培の生産者が所属しています。部会では厳格な出荷基準を設けており、出荷時には職員も検品を行います。これにより、市場からの評価が高い高品質なイチジクの出荷につながっています。



自然の造形美
人生を共にした
盆栽が並ぶ庭
人生を共にした
盆栽が並ぶ庭
倉橋 實さん

重厚感のある黒松や鮮やかな緑が映える五葉松など数多くの盆栽が實さんの庭に並んでいます。相幹と呼ばれる幹を分けた形や文人と呼ばれる一本木など樹形も様々です。
20代の頃、職場の先輩が昼休憩の時に手入れしていたのを見て、「いいものだな」と思い、2、3鉢を育ててみることにしました。それから60年余り、手入れを続けています。当時から育てている樹も何本か残っているそうです。
盆栽は根元から最初の枝までを「立ち上がり」と呼び、輪郭を作ります。本来、樹は天に向かって伸びていくものですが、芽摘みと呼ばれる作業を行い、イメージに沿った成長をさせていきます。2段、3段と芽摘みを段で行うことで、枝が垂れているような形も造ることができます。しかし、樹の皮に表れる「肌」と呼ばれるものは、狙って生み出すものではなく、経年と樹本来の魅力による自然の造形美です。肌の厚さや荒れなどでどれだけ育てられたかの古さもわかるそうです。
實さんは、7月が「勝負の月」と話し、芽摘みや水やりを毎日行います。この時期の手入れで1年間の出来が決まるそうです。今年5月に行われた品評会では最高位の愛知県知事賞を受賞しました。
そんな實さんは「松の魅力は一年中、青いところにあると思う。好きな松を手入れするのは楽しい」と笑顔を見せてくれました。

農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
自然相手は難しいが、
品質向上を目指したい
品質向上を目指したい
アスパラガス部会所属 山口 雄也さん
立茎のタイミングは毎年難しい
10年ほど前に就農した雄也さんは、父親が栽培していたアスパラガスのハウスを引き継ぎ、約13アールの面積で栽培しています。 アスパラガスの収穫は2月頃からはじまり、この時期は地中の根に蓄えた養分を使って成長します。4月頃になると収穫をやめてアスパラガスを残し、大きく木のように育てる立茎と呼ばれる作業を行います。立茎より前のアスパラガスを春芽、後のものを夏芽と呼び、立茎して光合成をさせることで養分を使い切ることなく夏芽が収穫でき、秋には根に養分が送られ翌春の春芽に使われます。立茎の作業は天候やハウスの環境などあらゆる状況を考慮しないといけないことから、「毎年難しい」と話します。
あらゆる対策を講じて
近年、猛暑による高温の影響もあり、毎年多く発生する病害虫は難敵です。アスパラガスは植え替えをしないので、株が弱ってしまうとシーズン全体の品質や収量に影響が出ます。雄也さんは病害虫の予防として※天敵資材や高温対策の資材、微生物を含む土壌資材などを積極的に取り入れています。「効果があれば部会員にもすすめたい」と導入試験にも積極的です。環境にも配慮した資材等も意識し、安全安心なアスパラガスの栽培に努めています。 そんな雄也さんは「自然を相手にするので、うまくいかないこともたくさんあるが、品質維持や収量増加を目指したい」と話してくれました。
※天敵資材…アスパラガスに害を及ぼす虫を捕食する虫を導入することで、被害を少なくする資材。天敵はアスパラガスへの影響がない有益な虫を使用する。

部会とともに
青果課 アスパラガス部会担当
宮崎 幹太さん
お互いの印象は?
山口さん:新任営農指導員として資材や栽培の新しい情報などを提供してくれることを期待します。
宮崎さん:有益な情報提供をして、少しでも栽培のサポートになればと思います。
あなたにとってどんな存在ですか?
山口さん:栽培などの状況を把握し、相談できる存在です。
宮崎さん:紹介した資材などを試験的に導入してくれるなど、いろいろ協力してくださり、頼もしい存在です。
相手の方にメッセージをどうぞ
山口さん:先輩やいろいろな人の話をしっかりと聞いて、焦らず成長してほしいなと思います。
宮崎さん:豊川市産アスパラガスと部会を盛り上げていけるように頑張ります!

山口さんが所属している
アスパラガス部会
部会員数 | 34名 |
栽培面積 | 4.8ha |
販売数量 | 97万パック |
販売金額 | 1.1億円 |
施設でグリーンアスパラガスを栽培しています。部会では品質の高いアスパラガスの生産のため、給水時の水分量や施設内の温度管理を徹底しています。部会員全体で、収穫から荷造りまで、安全安心なアスパラガスの出荷に努めています。



バラとクレマチスが織りなす
手作りローズガーデン
手作りローズガーデン
河原 まゆみさん 御津町

庭の入り口に咲く、ピンク色のカップ咲きのバラを目印に、庭に入った先に広がるのはまゆみさん手作りのローズガーデンです。ローズガーデンの入り口にはバラのフラワーアーチがあり、アーチをくぐると鮮やかな花の世界に目を奪われます。ガーデンのメインはバラとクレマチス。他にもアジサイや多年草など多種多様な花が植えられています。バラの色とクレマチスの色の配置にもこだわり、見映えの良い色を組み合わせます。
もともとは、ただのコンクリート床にブロック塀が詰まれている場所でしたが、ローズガーデンが作りたいとご主人と一緒に庭を造り直しました。深くまで土を掘り、植物が育つように土を入れ、タイルを張った通路も作りました。塀や壁、アーチなどは気に入ったデザインを伝え、ご主人に造ってもらったそうです。苗の生育特徴を調べて、どこに配置するかを決めて、今のローズガーデンになりました。バラの手入れの方法も自分で全部調べます。一枚の葉に病気が出ると次々に移ってしまうので、毎日確認します。雨に当たると花弁が落ちてしまうので、ブルーシートをかぶせるなど対策を行います。季節によって楽しめる花が違いますが、バラが咲き誇るのは5月上旬から下旬にかけての期間だけです。
まゆみさんは、「見に来てくれた人も喜んでくれる。屋内からも庭を楽しめるので、大変だけど造って良かった」と笑顔を見せてくれました。