農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
甘く、みずみずしく、
おいしい梨を食べてもらいたい
おいしい梨を食べてもらいたい
なし部会所属 仲柴 喜弘さん
一つずつに袋かけ
祖父、父からナシの栽培を引き継いだ喜弘さんは、現在40アールの面積で9品種のナシを栽培しています。ナシは品種ごとに出荷時期が異なります。喜弘さんが栽培する品種「あけみず」は7月下旬から出荷が始まり、10月の「新高」の出荷までリレー形式の出荷が続きます。ナシは全て有袋栽培と呼ばれる方法で栽培されます。有袋栽培とは、収穫の40日前頃から袋かけの作業を行う栽培方法です。袋の素材や大きさもナシの品種に合わせて異なります。袋かけには、防虫・防菌効果や収穫まで肌を傷つけないといった効果があります。喜弘さんは「新高」という品種だけでも約1万4,000個の実に一つずつ手作業で袋かけをしていきます。「きれいなナシは食べる人に安全安心と思ってもらえる」と話します。
収穫量の見通しが立てられる
喜弘さんは「ナシは栽培期間中にどのくらい収穫できるかなど見通しが立てられることが良い」と話します。これは、土壌検査を毎年行い、土壌を管理し、枝の剪定や交配、摘果、袋かけ、翌年の花芽の準備という工程を丁寧に行っているからこそと言えます。
3年ほど前から、収穫時期の調整として、「瑞月」の栽培を始めました。瑞月は大きさや着色基準などを満たすと「あいみずき」という愛知県が認定するブランド梨として出荷ができます。「あいみずき」は栽培が難しいとされていますが、甘味が際立ち果汁たっぷりでシャリっとした食感が特徴です。喜弘さんは「あいみずき」の安定的な出荷に取り組んでいます。
そんな喜弘さんは「夏の暑い時期のナシはみずみずしくておいしくて元気になるので、たくさん食べてほしい」と話してくれました。
夏の訪れ
家族みんなの
“ヒマワリ畑”
山脇 絹子さん
本野町
梅雨明けの日差しが強くなる頃、畑一面に咲くヒマワリ。およそ15年前に絹子さんと家族、友人が集まって2万粒のヒマワリの種を蒔いた畑です。もともとは家族でエリザベスメロンやキャベツなどの野菜を育てて出荷していましたが、出荷するほどの規模の栽培は年々難しくなってきました。どうしようか悩んだ時に、道すがら目にするヒマワリ畑を見て、「ヒマワリが咲いていたらいいだろうな」と思い、みんなで種を蒔いたそうです。すると種まきした1年目から鮮やかにヒマワリの花が咲きました。当初はこれで良い思い出となって終わる予定でした。
花が咲き終わり、頃合いを見て土に返すと、次の年からは自然に芽が出るようになりました。それから毎年、7月の中旬からお盆過ぎまでヒマワリの花が咲き誇ります。ヒマワリ畑の周囲を散歩する人や車を脇に止めて眺める人がいることもあり、雑草の手入れや花を寄せる作業を毎年行っています。いつからか絹子さんや家族もヒマワリが咲くことに愛着がわき、「ヒマワリ畑に行ってくるね」で通じるようになったそうです。
そんな絹子さんは「ヒマワリは見る人を明るくする花だと思う。元気なうちは毎年ヒマワリが咲く畑を残したいな」と笑顔を見せてくれました。