農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
ユリは1本でも豪華で様になる花。
1本1本に情熱を込めて
1本1本に情熱を込めて
洋花部会所属 平尾 恭紹さん
1つの球根に1つの茎
18歳から農業を始め、26歳の時にユリの栽培を始めた恭紹さん。それから、30年以上、ユリの栽培を続けています。ユリは品種によって生育が大きく違うので、品種ごとに合わせた栽培をします。現在は豪華さと優雅さを兼ね備えたプレミアムブロンド(白)や先端に花粉がつかず開花時の手入れが簡単なバンドーム(ピンク)など10~15品種を選定し、出荷しています。ユリは球根を土に植えて、およそ100日後に収穫をします。1つの球根に1つの茎が伸び、5輪を目安に花をつけます。球根から茎が育たない、花がつかない場合は出荷が出来ません。恭紹さんは1本1本に情熱を込めて、品質の良い花がたくさん育つように心がけています。
難しいのは土づくり
ユリの球根は畝から10㎝ほど掘ったところに植えます。1年に2作を3年続けると土が傷み、栽培に適さなくなってしまうので、かつては別の畑を借り、土の入れ替えをした時もあったそうです。現在は7月頃に太陽熱で土壌消毒を行っています。毎年、ハウス内をきれいに片付け、フィルムシートなどで土を覆い、殺菌や土壌改良して球根の植え付けをしています。洋花部会では唯一、ユリを栽培する恭紹さんは「ユリは日本で一番好かれてきた花なんだよ」と笑顔を見せます。
そんな恭紹さんは「ユリは1本でも様になるほど豪華な花。個人的にも好きな花なので、ぜひ飾ってほしい」と話してくれました。
季節の花と笑顔が咲く
心をつなぐハートの園
ハートの園
滝本 久子さん 麻生田町
真ん中にはハートの形に花々が植わり、ハートの園のシンボルとなっています。植える花は季節によっても変わりますが、年によっても変えています。今年は色とりどりのパンジーやビオラを植えました。もともとは耕作放棄地でしたが、代表の久子さんが同級生らと力を合わせ、いつでも気軽に寄れる憩いの場として整備しました。
令和が始まった日、令和元年5月1日からハートの園としてスタートとなりました。その年は久子さんら同級生が喜寿を迎える年でした。毎週土曜日は園の手入れに集まり、毎月1回はその月に誕生日を迎えるメンバーのお祝いをします。年齢が重なるにつれ、付き合いが希薄になっていってしまうと感じた久子さんは、人のつながりが大切だと感じ、始めた催しです。スタートから5年が経過した今も恒例の集まりとなっています。
同級生を中心に始まったハートの園ですが、人が人を呼び、新たに花好きな人が花を植え、仲間が増えていきました。令和6年4月からは、これまでの同級生での集まりから新たに「ハートの会」と改め、交流の場を作ることにしたそうです。
そんな久子さんは「ぜひ気軽に見に来てほしい。この場所が人と人、心をつなぐ場所として残っていくのが願い」と笑顔で話してくれました。