農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
愛情を注いだ分だけ返ってくる。それが農業
いちご部会所属 近藤 透さん
苗づくりが鍵
現在は26アールのハウスで、部会品種の「とちおとめ」を栽培する透さんは農業を始めてからおよそ40年が経ちました。イチゴの栽培で大切なことは「育苗」と呼ばれる苗づくりです。育苗の段階で炭疽病などの病気が見つかると、多くの苗に影響してしまうため、早期に対応しないといけません。苗づくりはとても重要な作業なことから、「満足できる苗が出来たら半分は成功したようなもんだよ」と透さんは話します。今期の夏は暑い日が多く、水やりの頻度や与える量などに苦労したそうです。
環境モニタリング装置で
ストレスを与えない
透さんが積極的に導入しているのは環境モニタリング装置です。温度、炭酸ガス、給液などはハウス内の状況に応じて自動的に対応できます。また、スマートフォンでハウス内のデータを見ることや、遠隔操作も可能です。イチゴの株にストレスを与えず、適切な施肥量を図ることにより、肥料の削減や収量の確保、美味しさに繋げています。透さんは「自動でデータが蓄積されていくから今後イチゴの栽培を始める人の参考にもなる」と今後を見据えています。ただ、毎日1回は必ずハウスを見に行き、直で確認することも欠かさないそうです。 そんな透さんは「愛情をかけて育てたものが収穫できる時が最高の喜びで、それが農業だと思う。食べた人に美味しいと言ってもらえたらなおさらうれしい」と笑顔で話してくれました。
果樹・野菜を
育てる難しさと
収穫の時の楽しみ
育てる難しさと
収穫の時の楽しみ
濵本 延夫さん 瀬木町
家の前にあるスペースを利用して家庭菜園を楽しんでいる延夫さんは、およそ10年前から旬の野菜を育てるようになりました。この冬もダイコン・ミズナ・レタス・コマツナなどの種を植え、それぞれ収穫の時期を迎えました。かつては三ケ日でミカンの収穫を手伝っていたこともあり、「家にもミカンを植えたい」と、青島・不知火・ハルカの3品種のカンキツを植えました。カンキツの剪定作業は上を伸ばさずに横に広げていくのが基本とされていますが、花芽の見分け方や、枝を切るバランスなどとても難しい作業だそうです。
野菜が植わっている土地はもともと駐車場として利用していたので、砂利が多く、土壌づくりが必要です。植えるものに合わせてスペースを作り、堆肥などを活用します。堆肥は地元の肥育農家のものを使っています。限られたスペースに野菜を植えるので、連作障害に気を使います。本を参考にして土壌を作っており、これまで障害は特になく栽培できているそうです。
そんな延夫さんは「家族で食べる分を育てているけど、たくさん収穫したときは若夫婦や近所の知人に分けると喜んでくれるのでうれしい。これからも無理なく続けていけたらいいな」と笑顔で話してくれました。