農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
地元の特産品を守る
かき生産者組織協議会所属 水野 吉章さん
農家3年目、学びながら
およそ25アールの畑で次郎柿を栽培する吉章さんは定年後、父親の代から続くカキの栽培を本格的に行うようになりました。畑に植わっている120本の樹は全て次郎柿です。毎年10月上旬から収穫が始まり、年末まで続きます。柿の栽培で注意が必要なのは剪定・摘蕾・摘果のバランスです。最も理想的なのは一枝に一個の実が成るようにすることですが、残したカキが全て出荷できるわけではないので、慎重になります。枝に実を残し過ぎてしまうと大きな実にならないので、この調整がとても難しいそうです。「まだまだ学びながらだよ」と話してくれました。
人がやってないことをやりたい
吉章さんの栽培する次郎柿は東三河を中心に栽培されている特産の品種で、サラダに合うようなサクサクとした食感が特徴です。近年は管内のカキ畑を管理する人が少なくなったと心配しています。「若い人がいきなりカキの管理をするのは戸惑うと思うから中堅組が繋ぎになれたら」と吉章さんは話します。カキは病害虫や鳥の被害も多い果実です。特にカイガラムシは薬が効きにくく防除が大変です。数年に1度の間隔で樹の皮を剥いで幹の中の虫を落とす作業も必要です。そんな中、苦労して育てたカキの果実ができたときが一番の楽しみだそうです。
そんな吉章さんは「丹精込めて作ったカキをたくさんの人に食べてもらいたい」と笑顔を見せてくれました。
家を囲む植物たちと
オリジナルの多肉ガーデン
オリジナルの多肉ガーデン
鈴木 勢津子さん 三上町
玄関周りにはオリーブやソテツなどの樹木の鉢植えが並び、東側にはススキや紫陽花などの季節の植物、南側は家庭菜園スペースと鉢植えの多肉植物、そして西側には花壇。勢津子さんは家の周りを囲むように植物を育てています。
多肉植物との出会いは20年ほど前、知人が育てていたコモチレンゲという多肉植物を見て、葉がバラのように重なっており、その不思議さとかわいさから、興味を持ち始めました。今では50〜60種類の多肉植物を育てています。多肉植物は落ちた葉を植えておくと、葉から根が生えてきます。通常は鉢植えで育てますが、5年ほど前から多肉植物の地植えスペースを作り、「多肉ガーデン」と名付け、栽培しています。よく「冬は大丈夫なの?」と聞かれるそうですが、これまでの冬は無事に越せて、元気に育っています。
樹木を地植えするとあまりにも大きくなってしまうため、鉢植えで栽培しています。鉢植えは根が大きくなると植え替えが必要になります。植え替えは、植物に合わせ土を配合し、元の鉢から丁寧に植え替えをします。鉢植えの植物も多くあるので、植え替えは大変な作業の一つだそうです。 勢津子さんは「植物もみんな生きていて、ちゃんと育てるとそれに答えてくれるから愛着がわく」と笑顔で話してくれました。