農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
「楽しむ」を生む仕事
バラ部会所属 市川 久志さん
花を栽培したい
気温が高い初夏の時期は、朝6時頃から収穫を始め、収穫作業に2時間。それから自宅横の作業場で選別作業を行い、出荷の準備。そして夕方も収穫を行います。20歳の頃から農業を始めた久志さんは、基本的には毎日、この作業を行い、合間に栽培管理を行っています。先代は別の品目を出荷していますが「花の栽培がしたい」と思い、当時、豊川市で栽培する人が増えてきていたバラの栽培に挑みました。研修生として2年間、地元のバラ農家の元で技術を学び、現在はおよそ22アールの温室で6品種のバラを栽培しています。「バラは豪華さやキレイさが最大の魅力」と話す久志さんは、市場や飾ってくれる人から「キレイだね」と言ってもらえることがやりがいになっています。
最大の敵は病害虫被害
育てやすく、病気に強い、多く収穫できるなど様々な条件から栽培する品種を選ぶ久志さんですが、栽培にあたり最も気をつけるのは病害虫被害を受けないことです。早めに防除をしないと被害が拡大してしまいます。特に梅雨のジメジメした環境は被害が出やすく、毎年苦労しています。うどん粉病やべと病、花びらのシミなどあらゆる被害を防がないといけません。病害虫被害をできるだけ抑え、長持ちするバラを栽培することが、バラを飾ってくれる期間、そしてバラを楽しんでくれる期間につながっていると考えています。
久志さんは「農業は自分が作ったもので、人を楽しませることが出来る、やりがいのある仕事。これからも品質の良いバラを作っていきたい」と話してくれました。
好きな野菜を好きなだけ、楽しく作りたい
井澤 清人さん 伊奈町
7年程前から本格的に家庭菜園を始めた清人さんは、季節の野菜を育てています。夏野菜では、ジャガイモ、キュウリ、ナス、マクワウリなどです。もともと父親が畑仕事をしており、見よう見まねで作ってみたところ、ちゃんと収穫できるまで育てられました。それから、好きな野菜を好きなだけ育てるようになりました。「上手く出来たときが楽しい」が家庭菜園の醍醐味です。
ジャガイモを掘る季節には、かつての仕事仲間を呼んで一緒に収穫し、掘ったジャガイモを手土産にします。するとこれまで野菜を育てたことがなかった仲間の一人が「自分もやってみよう」と思い、自宅で野菜を育て、花を植えるようになりました。今では、収穫のたびに報告し合うほどの菜園仲間になっています。 3年程前には自宅の前に芝桜を植え、春は庭先に芝桜が広がります。鮮やかな芝桜の絨毯を毎朝眺める楽しみも増えました。
「今後は季節ごとに栽培計画を立てて、新たな栽培方法もやってみようかな」と話す清人さん。買う楽しみとは別で、作る楽しみを味わっていると笑顔で話してくれました。