
農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
おいしいと言ってもらえることが
農業をして一番うれしいと感じる瞬間
農業をして一番うれしいと感じる瞬間
出荷者組織協議会所属 鈴木 得正さん
本格的に農業の現場へ
これまで農業関係の学校で教壇に立っていた得正さんは、令和7年から本格的に農業の現場へ足を踏み出しました。実家はもともと農家で、休日には手伝いをしていましたが、今後は別の仕事と並行しながら週の多くを農業に充てる予定です。現在はカキとミカンを栽培しており、10月下旬から12月中旬までが収穫の繁忙期です。ミカンは宮川早生、夕焼け姫という2品種を栽培・出荷しています。ミカンは受粉しなくても実がなる果樹のため、主な作業は木の管理や防除、施肥などです。収穫作業は涼しくなってきてから始まりますが、その準備作業のほとんどが真夏に行われるので「そこが大変」と話します。
ブランド力を活かして
得正さんが栽培するミカンの品種の一つ「夕焼け姫」は、愛知県が開発したオリジナル品種で、鮮やかなあかね色の果皮が特徴です。豊川市では、夕焼け姫の栽培時に「タイベックシート」というマルチシートを木の根元に敷いて栽培します。これにより雨水の吸収が抑えられ、糖度がぐっと増します。この手間が〝ブランド力〟として品質を高めています。得正さんはこのブランド力をさらに活かすために、今後も積極的に「夕焼け姫」の栽培に取り組んでいく考えです。 そんな得正さんは「良い農産物は日本国内にとどまらず、世界にも羽ばたいてほしい。多くの人においしいと言ってもらえるようなミカンを出荷していきたい」と話してくれました。




季節の移り変わりも愉しめる
ハンギングバスケットのある庭
ハンギングバスケットのある庭
齋藤 佐知子さん
一宮町

豊川市に住む前はベランダでガーデニングを愉しんでいた佐知子さん。10年ほど前に現在の自宅へ引っ越してからは、地植えや鉢植えなどガーデニングの幅がぐんと広がりました。「華美な花ではなく、素朴な植物を迎え入れたい」という思いでつくった庭には、アメリカンセージやヤブコウジ、シロタエギクなどの草花が植えられています。一角にはハンギングバスケットが並び、キンギョソウなどが咲いています。同じ種類の植物が別の場所にも植えられていますが、これは挿し木やこぼれ種で増やしているからだそうです。「新鮮なうちに庭に挿しておくと、どんどん広がっていくんです」と話します。
庭で育った植物は、部屋の中に飾ったり、ハンギングバスケットにして壁に掛けたりと、暮らしの中でも活用されています。植物が元気に育ってくれていると、自分も元気をもらえるそうです。また、自宅では幼いお孫さんや飼っている犬が遊ぶことがあるため、なるべく自然由来の肥料を使うようにしています。コーヒーの粉を乾燥させたものや卵の殻を肥料にしたり、猫よけにコショウをまいたり、ナメクジ除けにビールを置いたりと、身近なものを取り入れて工夫しています。
そんな佐知子さんは、「植物があると季節を感じられるのもうれしいし、季節のイベントに合わせた飾りつけも楽しいです」と笑顔を見せてくれました。


