
農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
農業はコミュニケーションの場になる。
収穫時の笑顔は一番の魅力
収穫時の笑顔は一番の魅力
かき生産者組織協議会所属 佐久間 猛さん
人が集まる「柿園」に
14年程前から本格的に農業に取り組み、梨を栽培・出荷していた猛さん。5年前、耕作が放棄され荒れていた柿畑を借り入れ「柿園」にしました。柿園は市内のボランティアスタッフといっしょに手入れを行っています。栽培の中心は猛さんが担い、雑草を刈る作業や収穫作業などはボランティアスタッフといっしょに行います。ボランティアスタッフは大自然の中農作業で汗を流し、地元産のカキを自宅用や知人への贈りものとして用意してもらえます。木の高さも全員が作業しやすいように少し低めにしてあります。もともと荒地だった場所が、「集う場所」に変わったそうです。
果樹は葉が命
カキの木は収穫できるようになるまで、8年以上かかるといわれています。猛さんの柿園に植わっている木は15年程のものだと思われます。手入れをしないカキの木は、落葉といって自然に葉が落ちます。果樹は「葉が命」とも言われており、農家は丁寧な手入れによりバランス良く葉を残します。肥料のタイミングなど調整することで大きな緑色の葉が広がります。この葉が日陰をつくり、光合成をして甘味を増やすので、おいしいカキが店頭に並ぶそうです。
猛さんは「農業は収穫時に自然に生まれる笑顔が一番の魅力だと思う。今はボランティアスタッフの方と笑顔を共有できるので、うれしい。今後農業がコミュニケーションのツールとしてたくさんの人をつないでもらえたら」と話してくれました。



地域でつくり、
守る場所に咲く秋の彼岸花
守る場所に咲く秋の彼岸花
西川 毅さん 峯野 佳明さん 天野 保幸さん
御油松並木公園の会

御油地区の象徴ともいえる「御油の松(マツ)並木」は国の天然記念物に指定されています。ここに隣接する御油松並木公園の整備をしているのが御油松並木公園の会のボランティアスタッフです。この会に所属しているのは40人ほどで、定期的に行う活動内容としては公園内の草刈り、青竹の管理などです。また、他のボランティアの会と連携して、小学校卒業記念の松の植樹など地域全体で松並木の整備・保全活動を行っています。
秋の彼岸の時期になると、松並木の堤塘に自生した彼岸花が咲きます。秋の訪れを告げるような鮮やかな赤は、散歩する人や公園で遊ぶ人を楽しませています。彼岸花は公園内の青竹の間など至る所に点々と咲いています。そこで、公園の会では3年程前から公園の奥に咲く彼岸花を松並木から見やすい公園内の場所に植え替える取り組みを始めました。彼岸花は気温が下がってくると枯れていきます。この花の特性として、受粉しても種ができないので、球根を堀りだして植え替えます。現在は公園の整備とともに、彼岸花の整備も進めています。
西川さんは「多くの住民が御油といえば松並木を連想すると思う。地域に愛着をもって、御油に住む全員でこの景観をつくり、守っていきたい」と話しました。