
農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
農業は第一次産業、なくてはならない。
食は農業から始まる
食は農業から始まる
アールスメロン生産者組織協議会所属 小林 正典さん
アールスメロンとイチゴを栽培
20年ほど前に親元就農した正典さんは30アールのハウスでイチゴとアールスメロンを栽培しています。この2品目を栽培しているのは管内でもめずらしい組み合わせです。父親の代からこの品目を栽培しており、正典さんも引き継ぎました。正典さんのもう一つの栽培の特徴は土壌の恵みを最大限活かして栽培する土耕栽培です。1年間で2品目を育てているため、植え替えの時期などは多忙を極めます。5月頃にイチゴの栽培が終わると、すぐにイチゴの株を片付け、アールスメロンの定植を行います。アールスメロンは盆を中心に1カ月ほどの出荷となりますが、9月からまたイチゴの定植が始まるので、絶え間なく栽培管理を行っています。
毎年1発勝負
アールスメロンは何度も収穫できる品目ではありません。定植から収穫までの時期には梅雨時期や本格的な暑い時期が重なります。栽培の工程も段階に分かれており、それぞれ気を緩めることができませんが、最も気を配るのは「ネットを作る」作業です。アールスメロンは自ら少しヒビを作り、そこにかさぶたのようにネットができてきます。天候によっても大きく影響を受ける作業ですが、水の量や温度、葉かきなど、ネットが均等に入るように工夫します。これは毎年1発勝負なので、きれいな網目ができた時には、やりがいを感じるそうです。「店頭に並ぶまでにいい状態にして仕上げているので、ぜひ食べてほしい」と話します。
そんな正典さんは「農業は第一次産業として食の生産を担っている。そういった思いでこれからもがんばっていきたい」と話してくれました。




凉と食を生む
42年目の天然
〝緑のカーテン〟
42年目の天然
〝緑のカーテン〟
杉本 一松さん
諏訪

家を囲む〝緑のカーテン〟は今年で42年目を迎えます。一松さんは日陰を作ることと、幼い頃から食べてきたゴーヤを家庭で食べるために毎年、種からゴーヤを育てています。発芽した苗を植えるのは植木鉢で、20個ほど並んでいます。一鉢に苗を2本ほどずつ植え、2メートルほどの丈になるまで育てます。そこで上への成長を止めると左右へネットを這うように広がっていき、緑のカーテンが完成します。植木鉢以外にもコンテナや、地植えのスペースを使い、外壁のほとんどが天然のカーテンで覆われます。「手がかかるのは毎日2回ほどの水やりと2週間に1回の追肥ぐらいで、一番育てやすいのがゴーヤだと思う」と話します。
「ゴーヤが好きで1年中食べたい」と収穫したゴーヤは軽く火を入れ、輪切りにし、冷凍保存しておきます。塩漬けや天日干しなど、いろいろな食べ方を試しましたが、ナスと豚肉とゴーヤを炒め、醬油で味付けをして食べるのが一番おいしいそうです。
一松さんは毎年、実の下のほうが赤らんできたゴーヤから、翌年に育てる分の種を取っておき、1年後に植えて育てるという周期を繰り返してきました。
そんな一松さんは「自分が育てられる間は栽培を楽しみたい。来年分の種はちゃんと用意してあるけどもね」と笑顔で話してくれました。