
農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します


農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
植物には無限の可能性がある。
自然とも友達のように付き合っていけたら
自然とも友達のように付き合っていけたら
バラ部会所属 加藤 秀司さん
こんなにも たくさんの品種のなかで
高校の授業でバラの栽培について知り、ロックウール栽培や水やりの機械化などが行われている農業がカッコイイと感じ、高校卒業後、JAひまわりバラ部会の先輩農家のもと、2年間住み込みでバラの栽培を学びました。当時はバラの色といえば赤や白、黄の3種類ぐらいのイメージでしたが、180品種を越える種類があるとは思ってもいませんでした。また、部会で栽培される品種の多くは香りのない花が多く、一方で香りがしっかりする品種もあり、花形だけでなくこうした品種の違いがあるのもおもしろいと感じているそうです。そんな中、秀司さんは部会の主力品種「レッドスター」を10アールのハウスで栽培しています。「好きな品種を育てられるのは農業の醍醐味だけど、責任も全部自分に振りかかる」と話します。
生花は散る。生きている様子を楽しんでほしい
科学の発展により、植物についてたくさんのことがわかってきたが、まだまだ無限の可能性があるのも魅力」と話す秀司さん。香りのある品種ばかり育ててみたいという展望も抱いています。農業は自然と向き合う仕事ですが、自然は敵でもあり、時に味方であり、「友達だと思って付き合っていけたら」と話します。部会には経験豊富な先輩農家も多く、学びがある一方で、高齢化などの理由で部会員が減少する現状を何とか食い止めたいという思いもあります。
そんな秀司さんは「生花は生きているからこそ、散ってしまうもの。どんどん変化する様子を楽しんでほしい」と笑顔を見せてくれました。




水無月に咲き誇れ
地域みんなで
アジサイの名所を目指して
地域みんなで
アジサイの名所を目指して
山本 行洋さん
為当稲荷神社 宮司

かつて春のお祭りなどの際には、植木市や露店が並び、多くの地元民で賑わっていた為当町にある為当稲荷神社は、時代とともにだんだんと人が行き交う場としての利用は薄れていっていました。そんな中、およそ10年前から、地域で自由に出入りができる唯一の森である神社の杜を「ふるさとの森」と位置づけ、地域の有志の方々と検討会を立ち上げ、森の整備を始めました。森の整備では、「為当ふるさとの森愛護会」や「神狐もりあげ隊」の協力があり、ミミズバイやタイミンタチバナ・ツルコウジなど貴重な植物が生育している森の保全とともに、クワガタなどの昆虫が集まるクヌギの植栽や桜、アジサイ、スイセン、ハナモモ、ヤマブキなどの植栽が行われました。特に、6月の頭から月末まで楽しむことができることから境内の各地にはアジサイの苗木が植えられ、現在では1,500株、25品種が植わっています。これらの苗木は大人から子どもまで、地域の人々の手で植えられたものです。みんなで「ここを豊川市のアジサイの名所にしよう」という思いから、境内を回遊出来るように「アジサイの小径」も作られています。
山本行洋宮司は、「今後も継続して進展できるように頑張りたい。将来は〝あじさい祭り〟も開きたい」と話してくれました。