農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
おいしいと直接言ってもらえることがうれしい
産直出荷者協議会所属 加藤 衣美さん
「かとうさんちのみにとまと」が目印
18歳の頃から実家でミニトマトを栽培する衣美さんは、グリーンセンター全店、産直ひろば御津、Aコープ小坂井店に出荷しています。「かとうさんちのみにとまと」と書かれたポップは親しみやすく、かわいいと好評です。このポップは娘さんが手書きで作っており、カラフルな文字とキャラクターが描かれ、小さな子供にも覚えてもらえるように工夫されています。これまでは父の眞司さんの名前で店頭に並んでいましたが、昨年12月からは衣美さんの名前に変わりました。メインはミニトマトですが、夏の期間限定で「かとうさんちのきゅうり」も出荷しており、こちらも大変人気です。
一度食べたらおいしさがわかる
ハウスで栽培するこだわりのミニトマトは、樹でしっかり色づいてから収穫するので、鮮やかな赤色でとても新鮮です。水の管理を徹底し、野菜本来が持つ甘みを引き出すことで酸味の後にしっかりとした甘みがあり、濃い後味が続きます。「一度食べたらおいしさがわかる」とリピートして買ってくれるお客さんもいるそうです。今期の夏は暑すぎて、苗の育成や樹の管理がとても大変でしたが、おいしいミニトマトが出荷できています。
そんな衣美さんは「出荷した時に声をかけられ、おいしいと言ってもらえたことがうれしかった。これからもおいしいミニトマトを作るので食べてほしい」と話しました。
冬だけの楽しみ
木漏れ日に照らされる
鮮やかな赤と深緑の
センリョウ
木漏れ日に照らされる
鮮やかな赤と深緑の
センリョウ
鈴木 正男さん
一宮町
緩やかな傾斜の山道を登った先に広がるのは、正男さんが管理するセンリョウです。およそ10アールほどの広さで、たくさんのセンリョウが植わっています。近年は、こまめに手をかけず、知り合いに分けたり、自宅で飾ったりしていますが、かつては市場に出荷し、東京や関西方面で取引されていました。
40年以上前に先代が畝を作り、種から育てた苗を植えました。そして、先代と一緒に草取りや施肥をしていたそうです。夫婦になってからはいつも2人で一緒に山に入り、栽培管理や収穫をしていました。
センリョウは「正月の縁起物」として知られ、赤いたくさんの実をつけることから「千両」という名前が付いたと言われています。出荷していた当時は、長さや葉の枚数、実の色、付き方など規格が決まっていて、11月末から12月中旬までは出荷作業で大変だったそうです。栽培には環境が大切で、太陽光が当たり過ぎると鮮やかな赤色の実がつきません。反対に、日が全く当たらないと成長せずに、実もつきません。実はいずれ落ちてしまうので、冬の限られた期間だけ楽しむことが出来ます。今年は夏が暑すぎたせいか、例年よりも色付きが遅れているそうです。
そんな正男さんは「今でも3代続く旅館の女将がセンリョウを目当てに訪ねてくれるほど、人のつながりもできた。振り返るとたくさんの思い出が残っている」と話してくれました。