農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
無限大の可能性があり、選択肢も広い。
農業は楽しいと思える仕事
農業は楽しいと思える仕事
鉢物部会所属 桑名 賢人さん
毎日花のことを考えないと
就農しておよそ10年の賢人さんは、約50アールの温室でシクラメンとポットカーネーションを栽培しています。父親が農業を頑張って続けている姿を見て、農業を継ぐことを決めました。農業は基本的に毎日花の様子を見て、管理します。ある年、花に病気の被害がたくさん出てしまったことで出荷量が減ってしまい、大きなショックを受けたことがありました。その時に、毎日花のことを考えて仕事をしないといいものが作れないと感じたそうです。シクラメンはおよそ3万5000鉢を出荷しますが、出荷されるまで1つ1つ状態を見て手入れしています。
シクラメンは出荷まで 1年ほど手をかける
賢人さんは12月から1月頃にシクラメンの種を植え、成長していくと植え替えをし、葉が鉢の周りを囲むように葉組作業をします。花がきれいに咲くためには肥料をあげるタイミングが重要です。肥料の種類や濃度も調整しないと咲くのが早すぎるなどの影響が出ててしまいます。特に夏場の管理は気を使います。肥料を抑えつつ、病害虫対策をし、花が傷まないようにしないといけません。出荷までおよそ1年、手をかけ続けています。今後は猛暑や虫の被害を抑えられるような新技術の導入も検討しています。
そんな賢人さんは「農業は無限大の可能性があって、選択肢も広く、自分で決められる。楽しいと思える仕事です」と話してくれました。
いつでも新鮮な野菜を 食べられるのは
家庭菜園の醍醐味
西川 隆子さん
御油町
もともと庭に花を植えることが好きだった隆子さんは、ご主人の定年退職を機に家庭菜園を始めました。植木好きなご主人は庭の東側、西側の畑は隆子さんが使います。「分けておかないとケンカになるから」と笑顔で話します。それでも、収穫後に土を耕したり、堆肥を運んだり、ご主人にも協力してもらい家庭菜園を楽しんでいます。
今年も、ブロッコリー、ホウレンソウ、コマツナ、チマサンチュ、つぼみ菜など好きな冬野菜を植えました。畑だけではなくサラダ用に生で食べられる野菜をプランターで栽培します。野菜は種から育て、種を蒔く日をずらして長い期間収穫できるようにします。自分で食べる野菜なので、消毒はめったにしません。20年以上、自分なりに楽しんできました。 ただ、今年最初に種を蒔いたホウレンソウは、土の中で種がなくなってしまったそうです。それは今年の猛暑のせいでした。土の中で蒸されてしまい、腐ってしまったと考えられます。隆子さんは「今までにこんなことは無かった」と話します。また、暑い日が続いたせいで、虫の被害も多く、今までと比べても大変な年でした。今は、4回目に種を蒔いたホウレンソウがすくすくと伸びてきました。
隆子さんは、「お店で売っている野菜はきれいだけど、私は土の付いた野菜を家で採ってすぐに食べたい。これが一番新鮮でしょ」と笑顔を見せてくれました。