農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
自然相手は難しいが、
品質向上を目指したい
品質向上を目指したい
アスパラガス部会所属 山口 雄也さん
立茎のタイミングは毎年難しい
10年ほど前に就農した雄也さんは、父親が栽培していたアスパラガスのハウスを引き継ぎ、約13アールの面積で栽培しています。 アスパラガスの収穫は2月頃からはじまり、この時期は地中の根に蓄えた養分を使って成長します。4月頃になると収穫をやめてアスパラガスを残し、大きく木のように育てる立茎と呼ばれる作業を行います。立茎より前のアスパラガスを春芽、後のものを夏芽と呼び、立茎して光合成をさせることで養分を使い切ることなく夏芽が収穫でき、秋には根に養分が送られ翌春の春芽に使われます。立茎の作業は天候やハウスの環境などあらゆる状況を考慮しないといけないことから、「毎年難しい」と話します。
あらゆる対策を講じて
近年、猛暑による高温の影響もあり、毎年多く発生する病害虫は難敵です。アスパラガスは植え替えをしないので、株が弱ってしまうとシーズン全体の品質や収量に影響が出ます。雄也さんは病害虫の予防として※天敵資材や高温対策の資材、微生物を含む土壌資材などを積極的に取り入れています。「効果があれば部会員にもすすめたい」と導入試験にも積極的です。環境にも配慮した資材等も意識し、安全安心なアスパラガスの栽培に努めています。 そんな雄也さんは「自然を相手にするので、うまくいかないこともたくさんあるが、品質維持や収量増加を目指したい」と話してくれました。
※天敵資材…アスパラガスに害を及ぼす虫を捕食する虫を導入することで、被害を少なくする資材。天敵はアスパラガスへの影響がない有益な虫を使用する。
バラとクレマチスが織りなす
手作りローズガーデン
手作りローズガーデン
河原 まゆみさん 御津町
庭の入り口に咲く、ピンク色のカップ咲きのバラを目印に、庭に入った先に広がるのはまゆみさん手作りのローズガーデンです。ローズガーデンの入り口にはバラのフラワーアーチがあり、アーチをくぐると鮮やかな花の世界に目を奪われます。ガーデンのメインはバラとクレマチス。他にもアジサイや多年草など多種多様な花が植えられています。バラの色とクレマチスの色の配置にもこだわり、見映えの良い色を組み合わせます。
もともとは、ただのコンクリート床にブロック塀が詰まれている場所でしたが、ローズガーデンが作りたいとご主人と一緒に庭を造り直しました。深くまで土を掘り、植物が育つように土を入れ、タイルを張った通路も作りました。塀や壁、アーチなどは気に入ったデザインを伝え、ご主人に造ってもらったそうです。苗の生育特徴を調べて、どこに配置するかを決めて、今のローズガーデンになりました。バラの手入れの方法も自分で全部調べます。一枚の葉に病気が出ると次々に移ってしまうので、毎日確認します。雨に当たると花弁が落ちてしまうので、ブルーシートをかぶせるなど対策を行います。季節によって楽しめる花が違いますが、バラが咲き誇るのは5月上旬から下旬にかけての期間だけです。
まゆみさんは、「見に来てくれた人も喜んでくれる。屋内からも庭を楽しめるので、大変だけど造って良かった」と笑顔を見せてくれました。