農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
選ばれる牛にするために
肥育牛部会所属 稲垣 浩輝さん
繁殖・肥育という仕事
「幼少期から牛と過ごす生活が当たり前にあった」と話す浩輝さん。自宅前には牛舎があり、酪農を営んでいました。一度は会社勤めをしましたが、10年ほど前から専業の畜産農家となり、令和2年、地元の畜産農家と共同で「大木預託牧場」の経営を始めました。 肉牛農家には様々な経営形態がありますが、浩輝さんは「繁殖経営」と「肥育経営」を行っています。仔牛を出産させ、8~10カ月齢まで肥育し、出荷するまでが仕事です。母牛、仔牛など合わせて200頭ほどを常時管理しています。
選ばれる牛にするために
牛の体調管理は最も大切な仕事のひとつです。人間と同じように寒暖差が激しいと風邪を引きやすくなります。特に仔牛は免疫力が低く、すぐに体調を崩しがちです。体調が悪くなると餌を食べず、体重の低下につながります。競りでは見た目や体重なども判断材料となるので、体調の悪い牛は早期に発見し、対応しなければいけません。日頃から愛情をかけ「なつかせる」と人間に対するストレスがなくなり、体調管理もしやすくなるそうです。 浩輝さんには経営や畜産のノウハウを学ぶ教科書のような存在が共同経営者におり、自分に足りない部分などを日々学んでいます。 そんな浩輝さんは「日本でもトップクラスの技術を学び、選ばれる牛を育てたい」と話してくれました。
日々の手入れで〝創る〟
気持ちの良い庭
気持ちの良い庭
山口 光弘さん 正岡町
松の木を中心に、槇、椿、サツキ、台杉、ヤマボウシ、梅、柿、柘植などが配置されている光弘さんの庭は、庭師が提案する図面をもとに構成されています。大きな木の剪定は庭師が5年後、10年後を見据えて行います。根元の雑草取りや、庭の周りを囲むカイヅカイブキの剪定、年に5回ほどの消毒、芝の手入れは光弘さんの日課です。 もともと庭いじりが好きなわけではなく、庭があるから手入れしないといけないとの気持ちでやっていました。ただ、せっかくなら綺麗な庭を保ちたいと時間があれば雑草取りなどを行うようにしています。冬になると虫の習性を利用して幹に藁を巻き付けます。これは「こも巻き」といって藁を編んで作られる「こも」に虫をおびき寄せて木を守る方法です。「効果があるのかわからないけど、景観は悪くないかな」と話します。
また、芝は一番手入れが大変です。特に際を剪定ばさみでこまめに刈らないと根がすぐに伸びてきます。また、根切りを行わないと生育に悪影響が出ます。範囲も広いので、どちらも肉体的にきつい作業だそうです。 そんな光弘さんは「綺麗な庭は自分が気持ちいい。お客さんが来た時でも綺麗だねと言ってもらえたらうれしい」と笑顔で話してくれました。