農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
食を守る仕事
水田農業経営者部会所属 早川 宏明さん
兼業農家から 専業農家へ
兼業農家として会社勤めをしながら父親と農業をしていた宏明さんは、29歳の時に父親から農業を引き継ぎ、専業のコメ農家となりました。今では依頼を受けた田を含めると25ヘクタールほどの面積で作業を行います。栽培している品種は「コシヒカリ」や「あいちのかおり」、「ヒヨクモチ」です。ヒヨクモチはもち米として契約販売先に出荷しています。コメ農家の繁忙期は田植えと稲刈りの時期であり、作業面積が広いので効率的に作業をしていかないと適期に間に合いません。天候などによって作業できる日が左右されてしまうので、作業が重なってしまった時は「自分があと2、3人ほしい」というのが本音だそうです。
美味しいがうれしい
宏明さんは管内のグリーンセンターなどに自分の栽培したコメを出荷しています。時折、買ってくれた人から連絡が来て「美味しかったから、また新米が出たら教えてね」と言ってもらえることがあります。コメ農家は大変なこともたくさんありますが、食べてくれた人の「美味しい」は一番うれしい言葉だそうです。お勧めの食べ方は「塩むすび」だと教えてくれました。
そんな宏明さんは「食を守るために、自分達コメ農家やオペレーターがやらないといけない。コメ農家は食を守る仕事」と話してくれました。
季節限定の楽しみ
秋風に揺れるコスモス畑
秋風に揺れるコスモス畑
竹尾 英子さん 御津町
秋を迎える頃、沿道から見える畑に広がるコスモスの花。毎年、英子さんが育てているコスモス畑では道行く人が綺麗に咲くコスモスを見て、思わず車を止め写真撮影などをしていきます。
最初は水田だったこの場所を畑にし、野菜を育てようとしましたが、水やりが大変でどうしようかと悩んでいたところに、偶然友人から1.5ℓのペットボトル1本分ほどのコスモスの種を譲り受けました。コスモスを育てた経験はありませんでしたが、試しに蒔いたところ綺麗な花を咲かせました。それから20年以上に渡り、毎年コスモスを育てるようになりました。10月頃に花を咲かせるには7月下旬に種蒔きをします。種は手で蒔きますが、トラクターで浅くかき混ぜます。夏は雑草の手入れが必要です。風が冷たくなってくると花が咲き始め、色とりどりの花を咲かせます。およそ1カ月で花が落ち、茶色く変化します。また花から手作業で種を集め、冷凍庫に保存しておき、枯れた花はトラクターで土に戻し、翌年の肥料にしています。
夏の終わりが近づくにつれ、「今年もちゃんと咲いてくれるかなと心配になる」と話す英子さん。「今年はたくさん咲いてくれて良かった。特にお気に入りの色がたくさん咲いてくれたのでうれしい」と笑顔を見せてくれました。