農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します
農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します
コンセプトに沿った農業を
産直出荷者組織協議会所属 小野田 顕伸さん
幻の果実ポポー
定年退職後から本格的に農業を始めた顕伸さんは、7年ほど前にポポーの苗木を植え、栽培を始めました。ポポーとは北米原産のバンレイシ科の果実のことです。アケビに似た外見でカスタードクリームやマンゴー、バナナを合わせたような甘い香りがする果実です。日持ちはしないので、市場に出回らず、「幻の果実」と言われています。ポポーは樹皮や種子、葉にアセトゲニンという成分を含んでおり、病害虫に強く、無農薬で栽培できます。毎年8月中旬から10月上旬頃まで果実と苗木をグリーンセンターなどに出荷しています。
人がやってないことをやりたい
顕伸さんがポポーの栽培を始めたのは、自分の農業に「無農薬栽培・無化学肥料栽培、そして人がやっていないことをやる」というコンセプトを掲げたからです。このコンセプトにあった果実がポポーであったため、今では25品種、およそ150本の樹が植わっています。また、春にはタラの芽やタケノコなどの山菜も収穫できます。最近は新たに、フェイジョアという果実を植えました。今後、出荷できる日が来るのが楽しみだそうです。
そんな顕伸さんは、「ポポーは美容にも健康にも良いスーパーフルーツなのでぜひ食べてほしい」と話してくれました。
40年以上楽しめる
趣味サツキの花鉢が並ぶ庭
趣味サツキの花鉢が並ぶ庭
小野田 充さん 御津町
庭一面に並ぶのは、およそ150個の鉢。これらは40年以上の月日をかけて少しずつ育てていったサツキの花鉢です。充さんは義兄から受け取った5、6鉢のサツキの花鉢が綺麗に花を咲かせたことがきっかけで、サツキの栽培が長く続く趣味となりました。
栽培で一番楽しんでいるのは、剪定作業です。サツキは剪定の仕方によって樹の形が変わっていきます。花のつき方も変わっていくので、育てた人の性格やこだわりが鉢に表れ、みんな違う咲き方をするので面白いそうです。サツキの品種には単色咲きの品種と咲き分けの品種の2種類があります。咲き分けとは同じ樹から2色以上の花が咲く品種のことです。咲き分けの品種は剪定のときに印をつけ、色のバランスも考えます。サツキは6月頃に花を咲かせます。花が咲いた後、花芽を摘み取り翌年の開花の準備をします。水を好むので、夏場は涼しくなった夕方に水やりをしますが、充さんの庭はたくさんの鉢が並ぶので1時間以上かかるそうです。
ここ4年ほどは、気候のせいかめっきり花が咲かなくなってしまったそうです。今年、綺麗な花を咲かせた鉢は、豊川市の「市の木・市の花品評会」で愛知県知事賞を受賞しました。充さんは「花も生きているから、毎日手入れをする。緑が庭に並んでいるのを眺めるだけでも楽しいと思う」と話してくれました。