農〜farmer's〜

農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します

産直出荷者組織協議会所属 小野田 顕伸さん
農〜farmer's〜

農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します

コンセプトに沿った農業を

産直出荷者組織協議会所属 小野田 顕伸さん

幻の果実ポポー

定年退職後から本格的に農業を始めた顕伸さんは、7年ほど前にポポーの苗木を植え、栽培を始めました。ポポーとは北米原産のバンレイシ科の果実のことです。アケビに似た外見でカスタードクリームやマンゴー、バナナを合わせたような甘い香りがする果実です。日持ちはしないので、市場に出回らず、「幻の果実」と言われています。ポポーは樹皮や種子、葉にアセトゲニンという成分を含んでおり、病害虫に強く、無農薬で栽培できます。毎年8月中旬から10月上旬頃まで果実と苗木をグリーンセンターなどに出荷しています。

人がやってないことをやりたい

顕伸さんがポポーの栽培を始めたのは、自分の農業に「無農薬栽培・無化学肥料栽培、そして人がやっていないことをやる」というコンセプトを掲げたからです。このコンセプトにあった果実がポポーであったため、今では25品種、およそ150本の樹が植わっています。また、春にはタラの芽やタケノコなどの山菜も収穫できます。最近は新たに、フェイジョアという果実を植えました。今後、出荷できる日が来るのが楽しみだそうです。

そんな顕伸さんは、「ポポーは美容にも健康にも良いスーパーフルーツなのでぜひ食べてほしい」と話してくれました。

店舗とともに

グリーンセンター音羽
産直出荷担当

小西 朝也さん

グリーンセンター音羽(産直店舗)はどんなお店ですか?

小野田さん:自宅から近い施設を中心に出荷しています。産直店舗は朝7時から陳列できるので助かります。地元の出荷物を優先して売り場を作ってくれているのが良いと思います。

小西さん:働いている人も出荷する生産者も親身になって接してくれるので働いていて楽しい店舗です。

産直出荷の良いところはどんなところですか?

小野田さん:消費者と生産者が身近なところです。出荷時に消費者と直接話す機会があり、商品の説明をしてご購入いただいたこともあります。とてもうれしかったです。

小西さん:職員と生産者の信頼関係があるところです。遠くで生産している方でも音羽まで出荷してくれます。こちらも信頼に応えられるよう販売を頑張っています。

小野田さんが所属している

産直出荷者組織協議会

部会員数 1,260名

グリーンセンターや産直ひろばに出荷している農家が所属しています。出荷時には栽培日誌を提出することを義務付けており、基準をクリアした安全・安心な農畜産物が店頭に並びます。

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園

40年以上楽しめる
趣味サツキの花鉢が並ぶ庭

小野田 充さん 御津町

庭一面に並ぶのは、およそ150個の鉢。これらは40年以上の月日をかけて少しずつ育てていったサツキの花鉢です。充さんは義兄から受け取った5、6鉢のサツキの花鉢が綺麗に花を咲かせたことがきっかけで、サツキの栽培が長く続く趣味となりました。

栽培で一番楽しんでいるのは、剪定作業です。サツキは剪定の仕方によって樹の形が変わっていきます。花のつき方も変わっていくので、育てた人の性格やこだわりが鉢に表れ、みんな違う咲き方をするので面白いそうです。サツキの品種には単色咲きの品種と咲き分けの品種の2種類があります。咲き分けとは同じ樹から2色以上の花が咲く品種のことです。咲き分けの品種は剪定のときに印をつけ、色のバランスも考えます。サツキは6月頃に花を咲かせます。花が咲いた後、花芽を摘み取り翌年の開花の準備をします。水を好むので、夏場は涼しくなった夕方に水やりをしますが、充さんの庭はたくさんの鉢が並ぶので1時間以上かかるそうです。

ここ4年ほどは、気候のせいかめっきり花が咲かなくなってしまったそうです。今年、綺麗な花を咲かせた鉢は、豊川市の「市の木・市の花品評会」で愛知県知事賞を受賞しました。充さんは「花も生きているから、毎日手入れをする。緑が庭に並んでいるのを眺めるだけでも楽しいと思う」と話してくれました。