農〜farmer's〜

農畜産物を生産・出荷している方をご紹介します

とまと部会所属 三浦 昌俊さん
農〜farmer's〜

農畜産物を
生産・出荷している方を
ご紹介します

同じ作業でも天候や時期で違う、それが楽しい

スプレーマム部会所属 兵渡 佳亮さん

時を逃がさない

26歳から家の農業を継ぎ、スプレーマムの栽培を始めた佳亮さんは、約30アールのハウスで栽培しています。スタンダードな花型から「かわり花」と呼ばれる花型まで1年を通して約10品種を育てます。特に「ポンポン」と呼ばれる種類は咲き方が楽しく、好きな品種の一つです。スプレーマムは盆や彼岸など時期によって大きく需要が変化します。通年出荷をしていますが、需要が高い時期に合わせて栽培をしていくことで「機を逃さない」ことを心掛けています。

それぞれの品種に 合った栽培を

スプレーマムは品種ごとに色、花型だけでなく、咲き方、成長のスピード、茎の伸び方がそれぞれ異なります。また、天候や時期によってもそれぞれ異なってくるので、成長調整剤を使うタイミング、倍率、量が全て異なります。定植から約120日間、品種それぞれに合った栽培方法を考えながら、綺麗な咲き方と丈の高さが合った状態に仕上げなければなりません。  佳亮さんは「同じ作業であっても、花の状態で変えないといけない。それが苦しいときもあるけれど、農業の楽しさと感じる。これからも変わらず良い品質の花を作っていきたい」と話してくれました。

部会とともに

花き課スプレーマム部会担当

岩瀬 遊飛さん

お互いの印象は?

兵渡さん:花のことを全く知らなかったのに、覚えが早くて感心しました。
岩瀬さん:品種や咲き方など花へのこだわりが強い方だと思いました。

あなたにとってどんな存在ですか?

兵渡さん:知識はこれからだけど、頼んだことはしっかりやってくれる。
岩瀬さん:いろいろな品種の咲かせ方の違いを教えてもらっています。

相手の方へメッセージをどうぞ!

兵渡さん:栽培管理をしっかり覚えて部会員の支えとして活躍してほしいです。
岩瀬さん:役員の任期中は大変お世話になりました。今後ともより良い栽培のため、協力していきましょう。

撮影者:山本 恵〈tori film〉

兵藤さんが所属している

スプレーマム部会

部会員数 50名
販売数量 15万ケース
面  積 17ha
販売金額 10億円

スプレーマムは昭和49年に全国に先駆けて当産地に試験導入され、その後、周年栽培技術が確立されました。栽培品種の豊富さや日持ちの良さなどから、業務用、家庭用として幅広く使用されています。

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園

30年前に描いた
理想の日本庭園

川野 宙冏さん御津町

およそ30年前、自宅の建て替えを機に理想の庭づくりを始めた宙冏さん。当時は建築関係の仕事をしていたので、母屋と庭造りを並行して行いました。当時は30代後半。父親が作った庭と組み合わせ、自身のこだわりも随所に盛り込みました。その一つが、竹筒から流れる水を受ける「釜」です。もともと地元の漁師が漁に使う大きな網を、防腐のために煮る用に使っていた物で、この釜を庭に使いたいと思い、漁師へ直談判して譲っていただきました。また、庭に使われている水はもともと自宅にあった井戸水をポンプで汲み上げ、パイプを通して釜に流します。釜から溢れた水は「流れ」に行き渡ります。この流れには、鯉や金魚が泳いでいます。庭木に水を与える時も、家庭菜園の野菜や、花に水を与える時も、この井戸水が使われます。

宙冏さんの庭を象徴しているのが、自然の石を積み上げて造った灯篭(とうろう)と、およそ13トンという重量感のある岩です。こうした灯篭や岩を囲むように梅や椿、紅葉の樹が植わっています。  「なんとか納得のいく庭になったかな。ずっと手入れが必要だから大変だけどね」と話す宙冏さんは、知り合いが「庭を見に来た」と立ち寄ってくれることがうれしいと笑顔を見せてくれました。